「自然に生きる」

【自然に生きる】とは、単に自然との共生を意味する言葉ではありません。

弊社における【自然に生きる】とは、ありのままの素直な人間関係、ありのままに受け入れられる建築空間の提供、

ありのままの地域コミュニティの形成を意味しています。

 そもそも「自然」という言葉には、「人為的なナニカが加わっていない状態」という意味合いがあります。

近代までの建築における、豊かな社会インフラの構築は、まさにこの言葉の対角に存在する行為であると私たちは捉えています。そんな自然に生きる行為と真反対に生きる私たち建築家の使命は、少しでもその「自然」というキーワードを意識することではないでしょうか。

先人のたゆまない努力の積み重ねにより、生活は日々豊かにはなっているけれども、どこか寂しい、虚しい。気が付けば無理を重ねていて、自然な自分を見失う。そんな感情体験を抱いている方は珍しくないと思っています。

私たちが提供する住環境、商業空間、人間コミュニティ、社内環境は、少なくともそういった現代建築家としての言葉にできない課題のようなものの輪郭を捉え、改善し、より自然な生き方を選択できるよう努めてまいります。

 本当の意味での自然との共生、自然に生きるという行為は、なかなか達成することはできないかもしれませんが、少しでもその生き方を意識する中で何か小さな芽生えが見つかれば何より幸せなことではないでしょうか。